申太郎山、天神丸、高城山

1999.6.12


メンバー:L小林、西條、富原、大西

 ちょっとだけヤブを漕ぐとお花畑に飛び出した。残念ながら目的の花は、まだ蕾であったが林道ではアナグマとも対面したし、登山道では動物の糞も沢山みかけられ、その下には食糞性の昆虫達が元気に活動していた。頂上の居心地も好印象だ。豊かな自然が息づく申太郎は噂に違わぬ名峰と確信した。南斜面はきつそうだが、いつの日か分け入ってみたい。というのも、下山中に出会った登山者が、以前見つけていた花を写真に撮ろうと訪れたが既に盗掘にあって無くなっていたという話をしてくれたからだ。やはり、スーパー林道沿いでは、こんな被害が日常化しているのだと暗い気持ちになったが、

 人の踏み込まない地域には、まだまだ人目を避けて、ひっそりと咲く個体があるにちがいない。帰ってきてから図鑑を調べると、盗掘された花の分布域には徳島県が記されていなかった。学術的にも貴重なものだったのだ。山を愛する者として、このような悲しい事件が起こらぬよう、何ができるのか考えてみたあげく、次の週は矢筈山にゴミ拾いに行くことにした。安直ではあるが、山への感謝の気持ちを具現化したくなったのだ。

 天神丸では道が立派に整備されていることに驚いた。バスが停まれる程の駐車場、ベンチにロープそれにベタ貼りの赤テープ。明らかに必要ないテープは剥がしていった。高城山を拾ってから、林道脇の水場で遅い昼食を取った。 大西

天神丸の地図
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