落合峠

1999.3.2


 花粉症の者にはつらい季節になってきたが、気候は確実に良くなってきたので、名残雪でも見ようと矢筈山へ行く予定で、6時に徳島を出発した。高速を通って三加茂まで約1時間半、深渕の営林小屋までもうちょっとと思ったのが間違いで、除雪はしてくれていたが道は凍っていた。しかし、こちらはタウンエースとはいえ4駆でチェーンもある。なんとか春ノ木尾ダムまで着くと、湖面は半分凍っていた。帰りに試しに大きな石を投げて氷を割ろうとしたが、石の方が割れてしまった。

 結局営林小屋までは除雪してくれていなかったので、ちょっと手前に駐車して、9時頃歩き始めた。雪は適度に解けかけていてアイスバーンではなかったが、その分足が埋まって歩きにくい。

 1時間くらい歩いたところでコースが判らなくなったので、見かけたニホンカモシカの後を追うように尾根を直登する。傾斜はきついが雪が深いので何とか登れる。それから1時間くらいは雪との格闘であった。11時過ぎに落合峠のすぐ西側の笹原に出る。

 一面足跡もない銀世界。すばらしいの一言につきる。それからしばらくは、斜面で尻滑りを楽しんだり、解けかけてシャーベット状の雪を賞味したりした。昼食にラーメンを食べるとすっかり満足したので、もう下山することにした。ところが下山口は谷筋にあるので雪が深く、登ってきたルートもちょっと傾斜にうんざりだったので、軟弱に林道を下った。

 林道は北斜面になるので積雪が多く、スキー場の迂回ルートのようである。途中1台雪に埋まっている真新しそうな車を見かけた。もうあと2〜3週間はあの車は出られないだろう。 内藤

落合峠の地図
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