西三子山〜高丸山

1999.12.3


 ヤブ山にはちょうどいいシーズンになったので、天候を見計らって縦走してみた。どちらから行くかという問題があったが、登りの方がルートがわかりやすいのと、車二台じゃなくて車と自転車だったので、自転車を高丸山に置く必要があり、西三子山を先にした。

 高丸山頂上付近はうっすらと白くなっていたが、西三子山頂上付近の苔むした岩々は健在で、風情があった。

 さて、高丸山に向けて出発である。ところが西三子山の最後の登りにかかる辺りの鉄塔の真横に林道があった。菊千代谷方面から来ていて、高丸山方面に伸びている。

 これは確かめなければと、行ってみると、数百メートル進むとパワーショベルがあり、さらに進むと人は居なかったが工事中であった。自然林が切り倒され無惨な状態である。この辺りは千年の森にするのではなかったのだろうか。この状態では2,30年もすれば崩壊地となるだろう。野生生物は1/10以下に減少するに違いない。

 林道が途切れたところから尾根に上がった。うっすらと踏み跡がある。しかし、高丸山手前の最後のピーク辺りから、踏み跡は見えなくなった。背丈以上のスズタケに囲まれ、どっちを向いても壁のようである。2人は思い思いの方向に分け入って進んでいった。こんなコースだが、尾根さえはずさなければ迷う心配はない。

 もう少し、と思っていたら、やはり少しだった。突然高丸山の登山道に飛び出た。後は快適に頂上まで行った。高丸山がこんなにイージーだと感じたのは初めてであった。下りもまたたく間に駐車場まで降りることができたように感じた。

 林道には考えさせられたが、景色は抜群で起伏に富んだ面白い山行だった。 内藤

高丸山の地図
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