笹が峰

1998.1.17


メンバー:天野、小林、滝、大西、中野、多田(L)

コースタイム
徳島県庁発7:00
登山口へ9:30
登山開始10:00
丸山荘10:55
丸山荘発11:20
笹が峰山頂12:20
丸山荘13:45
丸山荘発14:15
登山口15:00

 事前に丸山荘で仕入れた情報では、山荘付近の積雪は20センチぐらいとのこと。しかし、二日前の15日に雪と雨が降っているので少し心配な雪山。登山口への林道は積雪とアイスバーンで少々危ない感じだった。

 登山者は我々の他に中高年のスローな3パーティほど。登りはじめると、至る所で木の枝についた雪が溶け、それが夜凍り付き、枝がまるで玉暖簾になって登山道に垂れ下がっている。赤暖簾を潜るように通るとカラカラと音を立て、珍しい体験をした。

 丸山荘に着くころ、天候が悪くなり、ガスで山頂が見えない。クロちゃんに見送られ山頂へ向かう。積雪は40センチ程か。山荘の人が立ててくれた竹のガイドポールを頼りに、ジグザグに高度を上げていくが、このポールの位置も可なりいい加減なものだった。

 心配したとおり二日前の雪と雨の影響で、雪の表面が7〜8センチの厚みでバッサリとクラックが入り剥がれ落ちる。いわゆる表層雪崩の小型の現象が起こる。積雪量から考えれば雪崩る可能性は少ないと判断し直登せず、慎重にジグザグで登る。

 昨年1月に、この笹が峰で雪崩で一人が命を落としている。決して侮ってはならない。また半ばアイスバーンになったこの急斜面で足を踏み外せば、斜度は30度程で高度差200mばかりは遮るものがなく平らだから、ほとんど滑落同然の事故になりかねない。

 頂上付近は見事な霧氷が着き、海老の尻尾が出来ている。頂上はガスで視界が効かず風強く寒い。予定では東隣のチチ山へ縦走する計画だったが、とても無理。断念し記念撮影を撮り早々と下山する

 下山途中では海老の尻尾にコンデンスミルクを掛けて食べたが絶品であった。こんな食べ方もあったのかと一同感激。その後、尻セードを楽しみながら斜面を下りた。 多田

「阿波あすなろ山の会」
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