荒島岳

1998.5.16


 5月15日(金曜日)21時、天気予報は停滞前線が上昇してきて明日には西日本が雨になるだろうと予想している。しかし、福井は東日本との境でびみょうであるが晴天は期待せずに、あすなろ山の会のメンバー10名は2台の車に分乗して出発した。

 この山行は、明石大橋が開通したためこの橋を渡ってどこかよい山はないかと探して、深田久弥の百名山でもあるし夜行日帰りが可能なので選ばれた。

 16日2時、最寄りのパーキングエリアに着いて5時までテントで仮眠して登山口のスキー場に着いたのが7時前。石ころのゲレンデを過ぎるとナラの林になって少し登るとブナ林になった。頂上近くまでほとんどブナ林で太いのから細いのまで、また木の形も様々であった。薄日がさすなか新緑の木陰の登山道を黙々と登ると北の方に残雪が美しい白山が見えてきた。

 3時間登って頂上に着くと、標高は1500m台と低いが単独峰のためか眺めは素晴らしい。御嶽、乗鞍、槍ヶ岳がかすかに、もちろん白山が大きく見えていた。この山は眺望だけでなく、全体に自然が残っており、一度は登ってもよい山だ。

 帰りは、温泉につかってひたすら車で走るだけで、徳島に着いたら21時だった。丸1日がかりだったが、徳島は雨だったので、ちょうど雨を避けて効率的な山行ができた。久米

「阿波あすなろ山の会」
[戻る]