湯桶丸

1997.3.9


メンバー:天野(L)、森、五藤

 国道55号線牟岐町川又からヤレヤレ峠を越えて、海部川に出て上流へ。皆ノ瀬で轟の滝方面へ。大比で北へ、槙木屋谷に向う。海部川最上流部に向かう林道沿いからあめご釣りの人がちらほらと。1日から解禁らしい。林道は地形図にある終点よりもずっと奥の湯桶丸の南東下まで延びている。奥には「平成9年2月竣工」の埋め石がある。つい先月のことである。

 終点まで行ったが、「徳島の静かな名峰」(尾野益大著)にある取付きをさがそうと戻る。古びたはしごのかかる尾根の1つ東側の尾根に道路から山道が延びていた。そこから取りつく。

 山道は急であるが横井林業の植林の中、尾根づたいにぐんぐん高度をかせぐ。青々としたしきびが多い。他の下草はほとんどないので植林したものだろう。「しきび尾根」と名づける。

 最後の標高差50mはスズタケと闘いながらかせぐ。縦走路に出るとコルのはずだが凸部だった。これはおかしい。西へ行くと、大谷川からの登路と合流する1081m標高点の位置である。つまり1つ東側の尾根から取りついたことが判った。

 町境を忠実に西へゆくと小さな上下がややあるが快適な「日だまり山行」が楽しめた。

 あとで判ったことであるが、この午前9時から10時頃に部分日食があり、太陽が半分欠けたらしいが、それを感じさせないくらいの快晴であった。

 湯桶丸への最後の標高差70mはやはりスズタケとの闘いであった。頂上からは展望はないが、西へ20mの所に赤城尾、石立、剣山方面の展望台がある。

 帰路は横着して、1081m標高点の南西のコルから南に向けて明確な道があったのでこれを下ると、林道奥の砂防工事の場所に出て、帰りは楽であった。天野

湯桶丸の地図
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