釈迦ガ岳(奈良県大峰山系)

1997.5.4


 昨日の雨で前鬼の名物、不動七重滝は威風堂々とした姿で目をみはるものがあるが、やはり思った通り林道は途中で道が土砂で埋まり、終点まで車をつけるのは無理なようだ。

 7:30から雨が降りつづく中、雨ガッパを着て黙々と歩く。林道終点付近から釈迦の方を見ると本当なら五百羅漢がそのユーモラスな姿をあらわすのだが、今日はただ白い霧がただようだけであった。しかし、前鬼の宿の少し手前で雨が上がり、先ほどの霧が嘘のように晴れて、みるみる「本日快晴」状態になった。しかし、大峰では別段珍しいことではない(もっとも逆の方が圧倒的に多いが)。

 再び身じたくし、8:30に宿を出発。このルートも尾根の奥駈道にほぼダイレクトにつき上げるものなので、初めから急坂に泣かされる。登山道も雨のため荒れていた。

 二ツ石に10:20。ここは名の通り大きな二つの岩がもたれかかるように立っている所で行場になっている。そして、釈迦の手前のコルにあたる深仙の宿に12:30着。5〜10mのバイケイソウがコル一面に生えていて、気をつけないとすぐ踏んでしまうほどである。ここからは荷物とバテた父親をデポして、標準1Hの所を、あすなろペースで登って25分。

 頂上は四方遮るものはなく本当に気持ち良い。又、大きな釈迦の像も立っていて、信仰の山であることを物語っている。下りはコルまで20分。そこからは、行きと同じコースをたどるのだが、コルから20分位の所にある大日岳はやはり行場で、石鎚の二の鎖場的でスリル満点であった。

 頂上には大日如来が祭られている。16:00には前鬼の宿に帰ってきた。少々遠いが皆さんもいかがでしょうか。 三浦

「阿波あすなろ山の会」
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