甲武信岳〜金峰山〜瑞牆山

1997.7.18〜7.22


メンバー:片岡、天野、中野

7/18

 週間天気予報の降水確率を気にしながら、16:19発の高速艇で出発。夕食を済ませてホームに入れば、中高年の団体が並んでいる。列車に乗り込むや席は満席。通路に陣取るが果して寝れるのか心配だった。あとから二人に聞けば、小生が一番よく寝ていたとか。それでもみな睡眠不足。

コースタイム(7/19)
松本着4:01
5:47
小淵沢着6:57
8:05
信濃川上着8:46
8:50
梓山9:15
モウギ平10:25
甲武信岳14:08
7/19

 バスが梓山まで出ているが、タクシーを使えばモウギ平まで入る。わがパーティはバスを使用。梓山からレタス畑の中を行く。30分もいくとカラマツシラビソの原生林の中に入る。千曲川に沿って遊歩道を歩く。陰になっており、涼しく、きれいな水の色に感激する。

 途中、甲武信小屋の主人(山中徳治氏)に会う。セントバーナード犬エルが先導し、40kgくらいありそうなガス台を背子に付けて登っていた。7時間かかったとあとから聞いた。

 ナメ滝で軽く昼食を取り、そこから1時間くらいで千曲川水源の碑に着いた。ここから急登を40分ほどで甲武信頂上に着いた。寝不足のせいかトレーニング不足か足が重い。

 頂上は360度の展望があったが、ガスで近くしか見えなかった。小屋は頂上から10分くらいで着く。夕食を食べ、百名山のビデオを見て早々に床に着く。イビキであとの二人は寝れなかったようだが、小生は知らぬ間に明け方までぐっすりであった。

コースタイム(7/20)
小屋4:25
甲武信岳4:40
富士見6:58
東梓7:55
国師岳10:05
大弛小屋11:02
朝日岳12:55
金峰山14:05
7/20

 朝食は弁当にしてもらい、早立ちする。甲武信岳頂上で日の出を見る。途中朝食を取り、少し歩くと小指が痛い。靴をぬぎ確かめると、どうも違う、他の人の靴だ。またまたチョンボ。二人には先に行ってもらい、あわてて小屋にもどる。前日に、天野さんの帽子を頂上から取って来てくれた1人の靴だった。少し前に頂上で別れたばかりなのに、でも、出発してなくてよかった。50分のロス。

 二人を追うがなかなか追いつけず、単独行の気分を3時間余り味わう。国師岳でやっと追いつく。アップダウンに疲れが溜まる。中野さんは足のマメがつぶれた。久々のハード山行。でも、山頂はどこも眺めがよく、富士山、南アルプス、八ヶ岳が見える。金峰山には五丈岩という奇岩があって登ろうと試みたが、自信がなく断念する。

小屋は頂上より15分下りた所にある。今日の泊まり客は100人を超え、寿し詰め状態。暑くて、腰が痛くて、寝苦しい一夜であった。

コースタイム(7/21)
小屋5:40
大日小屋7:29
富士見平8:10
瑞牆山9:40
10:05
富士見平11:11
瑞牆山荘11:51
金山荘12:25
増富場泉13:41
7/21

 朝食を済まして、金峰山のまき道を行く。しゃくなげがちらほら咲いていた。根っこと岩で歩きにくい。大日岩は、大日小屋の少し手前にあり、岩遊びが出来そうだ。

 瑞牆山は、岩だらけの山であった。何で頂上に、巨岩があるのか不思議であった。岩の上の土もないような所に木が植えているのである。出張った岩の庇から下をのぞくと足の下がむづかゆくなってくる。

 下山の時は、小学生の団体が続々とやって来た。富士見平でキャンプしていたようだ。瑞牆山荘に下りる途中”熊に注意”の看板を見つけた。これだけ原生林があれば熊も絶滅せずにすむかもしれないと思った。ミズナラの林が美しい。

 山荘で中野さんと別れて、天野さんと増富温泉まで歩く。金山沢がすぐ横を流れており、舗装道路も苦にならなかった。増富温泉(ラジウム泉)でゆっくり汗を流し、バスを待つ。バス停の食堂は人情があった。

(7/22)

 松本で少しビールで打ち上げをして、1:05のちくまに乗り込み、10時過ぎに徳島まで帰り着いた。天野さんは午後から仕事だそうだ。御苦労様。

 計画会もあまりせず、急に決った山行であったが、百名山を3座行けた以上に、奥秩父の山に出会えたことが収穫であった。最後までつきあってくれたメンバーに感謝したい。 片岡

「阿波あすなろ山の会」
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