剣山

1996.9.20


 剣山の植生回復の調査があるというので、見学に行ってきました。木道もマダ見たことがなかったのですが、木道の高さを高くして、木道の下も植生回復しているのは初めて見ました。植え方も色々工夫して、回復状況を克明に記録し、研究をしていました。

 天気が悪かったので当日はいなかったのですが、トラロープを張っている中に入って弁当を食べた跡も、くっきりと残っていました。誰が入ったかまでわかればいいのですが、なかなかそういう訳にもいかず、心ない人が大勢いるのだけがわかりました。 内藤 以下は同行の石川氏の報告文書です。

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山頂植生
 ヒメノガリヤス、コメススキ、ヒメスゲ、ショウジョウスゲ、シコクフウロ、トゲアザミ、メイゲツソウ(イタドリに似た葉)、コモノギク、マイズルソウ(ハート型の葉)、コガネギク、ミヤマクマザサ、リンドウ、タニソバ、ヌカボ

 最終は、ショウジョウスゲとミヤマクマザサの群落になる。ササがいっぱいあるところから、裸地にササが80cm復元していくのに、10年かかる。プランターに播種し、ピートモスのポットごと移植する。秋に移植すると冬の霜柱でポットがひっくり返されるのでよくない。春まきでは、コガネギクがよい。秋まきではヒメノガリヤスがよい。被覆はコモ。
 測候所の隣はササが復元してきている。
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剣山の地図
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