三嶺

1996.1.1〜1.2


メンバ−:天野、尾野、清野、楠

 急に三嶺山行に混ぜてもらうことになった年末に東祖谷では大雪とのこと。四駆のレガシイとはいえチェインは必携。大晦日に急いで店に走る。5軒目でやっと純正のを見つける。

 438号を西から入り名頃までは雪は殆ど無い。しかし三嶺林道は入り口からべったり。ゴムチェインを履く。元日の朝日を拝むべく先客がつけたトレースを踏む。しかし終点までは続かず、のこり数百メートルは我々が初の轍を刻む。

 林道終点でテント。雪は20cm。3m四方を踏み固めてテント場とする。その晩は、最近めったにないテント生活を楽しむ。食も酒も口もよくすすむ。夜空は星の雨。月明かりと雪でランプは要らぬ位。明日は晴天を確信する。

 案の定2日の朝は快晴。アイゼン、ピッケルをもって新雪の上を行く。ダケモミの林を過ぎて天を覆うものがなくなると、雲一点もない紺碧の空が白銀の斜面にかぶり絶妙のコントラスト。頂上直下の岩と雪と碧空にカメラを向ける。急斜面の深い雪を慎重に踏みながら頂上へ。高知から来た人が氷と雪に覆われた池でソリ遊び。小屋に大晦日に泊まったのは彼らだけと。徳島からは我々が今年はじめて。

 頂上からは360度の大パノラマ。冬の高気圧が雲とほこりを掃除して、しかも風は無い。剣山系は勿論、遠く石鎚、赤石、土佐湾がはっきりと見える。更に遥か北には大山が白い台形に。10月に見た南壁が白銀にくっきり。めったにない好天気に恵まれ存分に写真をとり、小屋で昼を食い白銀を後にした。  これはここに集うあすなろ山の会の善男善女4人に共通の、ある”秘密”がしからしめたことを我々は確認しあった。

 帰路には池田のかんぽセンタ−で湯につかりながら好運に感謝。 天野

三嶺の地図
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