剣山クリーンハイク(ニク渕〜一ノ森)

1996.6.2


メンバ−:L 久米、加賀城、中野、永井

 あすなろでは3回目の山行となった。

 県庁を5時に出発、佐古で中野さんを拾い、穴吹で全員集合。一路ニク渕峠へと向かう。早朝のせいか対向車もほとんどなく、新緑の中をひた走る。

 富士の池一号橋からニク淵への道は半分程度簡易舗装がされているものの、ガードレールもなくスリルいっぱいに、どんどんと高度を上げていく。未舗装部分では時間をとられ、出発してから3時間半少々で車を止めた。

 リーダーが地図を片手に取り付き口を探す。工事小屋の少し右前方にらしき道を見つけ登ることにした。頂上目指し、直登の連続で大変にしんどかった。登りつめても平らかすぎて迷いそうになるが、リーダーの読図力のおかげで無事赤テープに出くわした。

 一ノ森が前方に見え出した頃、一時的にガスが強く立ちこめた。新参者の私にとって必須課題は、遅れは最小限に! と心している。道中の様子などほとんど忘れている。時折そよぐ風に、息を吹き返しつつ、一時間あまりで登山道へとたどりついた。一帯に小さな白い花がいとおしい程に、地味にけな気に咲いていた。おかげで熱気ムンムンの中でのブッシュの苦しさも一瞬にして忘れさせてくれた。

 一息入れた後、10分ほどでブルーの屋根がひときわ目を引く一ノ森ヒュッテに到着。木陰で軽い食事をする。とにかく暑い。腹ごしらえも終わり、ジリジリと照りつける中、笹原の間を歩くこと1時間で剣山頂上へ。さっそく笹原でくつろいでいる人を見かけたので、笹の保護を訴え移動してもらう。

 尾野さん、中野さん達と合流し、木道に足をたらしてすわりお昼にする。しばらくして片岡さん御一家の姿も見えた。クマザサの回復は今一、厳しいように思われた。昼寝するには最高の陽気であった。

 すっかりくつろいで、下りのコースはタイムスリップしたのではと思う程、古木、倒木、滝(水場)、ブナのグリーンシャワーをくぐり抜け、満足しきって追分登山口へと下って来た。見の越コースしか登ったことがなかったので、あれ程手つかずの部分が残されていた事に驚きと、感動の中家路についた。

 車道脇に地ブキがたくさんあり、さっそくキャラブキにして食す。とても美味!

ちなみにクリーンハイク参加数は約150名。拾ったゴミは約50キロであったとか...。永井

剣山の地図
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