三嶺→剣山縦走記

1996.11.23〜11.24


メンバー:森、多田、三浦、永井、五藤、松原(L)

 出発前夜の「おでんを喰う会」の疲れのある者もない者も朝県庁へ集合。2台の車に分乗出発(7:00)。穴吹で1名拾った後(但し彼はウエイトがある為自力で乗車してもらった)、貞光より見越へ行き、見越駐車場に車を1台デポし、もう1台の車に全員乗車、名頃林道終点へ到着すぐに団体装備、食料を分担し、ザックを背に三嶺頂上を目指した。

 登る傍の目に入る落葉樹は全て葉を落とし、柔らかなじゅうたんを敷いて、我々を迎えてくれ、空は青く晴れ雲も高く秋空だが、時折吹く体をとばされそうな強く冷たい風に冬の到来を感じながら三嶺頂上に到着。360度の大パノラマを楽しみ、全員で記念のレントゲン(森先生いわく、写真のこと)を撮り三嶺南斜面のクサリ場を、全員がかも鹿の様に駆け下り?、東熊山への登りも一気に駆け登りたいと思いつつ、いつものペースで、何度も立ち止まり息を切らして、東熊山のピークをかろうじて通り過ぎ今夜の宿の白髪小屋へ到着(15:00)。

 小屋へは他の1パーティ(4名)が剣山方面より到着したが、テント泊をするというのでラッキーな事に我々だけの貸し切りとなったが、一息いれる間もなく、水汲み、夕食の準備にとりかかった。そのメニューは、「鍋もいいねとみんなが言うから今日は鍋記念日」ということで、キムチ鍋に決定。その鍋は、だしは本格的に本物の昆布でとり、使った水はもちろん名水「白髪の湧水」、使用した食材はブタ肉、トーフ、ニラ、ネギ、白菜、エノキ、しめじ、コンニャクと我家の鍋より贅沢に準備。ピリ々と唐がらしの効いた味に仕上げ、各々が、世界の名酒、オールドパー、レミーマルタン、山崎など好みのボトルを1本づつ空にしながら(但し、ミニチュアボトル)おいしくいただき、「日本人はやっぱり麺が好きだね」と誰ともなく言い、ディナーの仕上げはキムチラーメンとなった。 みんなは昼の疲れも忘れ大満足。

 食材をボッカしてくれた三浦君に感謝。準備し作ってくれた永井、五藤両シェフに感謝しつ々各々シュラフへ...。(覚えていない、たぶん19:00頃)

 夜半過ぎ、山小屋の外では満天の星を従え、東熊山の上空に、いつもの大きさの数倍もある月が、人の心を凍てつかせる様な蒼く白い光を発し、まるい姿を浮かべており、我々は山小屋の中でイビキと寝返りのシュラフの音で、お互いの眠りの邪魔をしつつ夜をすごし、5時過ぎに起床、身支度し、朝食に鮭ぞうすいを食べ、お好みのお茶を飲み、山小屋前で記念写真を1枚、いざ出発(7:00)。山小屋を出てすぐの尾根で三嶺を振り返ると、先程暗かった山肌に朝日が当たり、昨日東熊山の尾根より見た、やわらかな色合いに女性を感じたのだが、今朝は少し浅黒くきり々とした男性の感じを受けたのは私だけであろうか?

 山行前は今日の降水確率は50%という天気予報だったが、自称「雨男」の多田氏がいたにもか々わらず、空はあくまで高く雲ひとつなく、陽気で汗ばんだ体に吹く風も心地よい日和りの中、高ノ瀬の手前の笹林に道を隠され足をとられながらも無事高ノ瀬頂上を通過、東の岩道を下り、モミの樹林の尾根を歩き、又、衣を脱いだ雑木の中を歩き、左手に塔ノ丸が長い体を横たえてのんびりくつろぐ姿が見え、右手に遠く南の山々が連らなり、重なる姿を見ながら丸石頂上へ到着(11:15)。

 パンと好みのスープ(ふかひれ、カニ、玉子、けんちん汁)とラーメンでランチを楽しみ、若手?3名がジローギューの頂上経由。残り3名がトラバースコースを通り、剣山頂上への最後の急坂の登りを楽しんだ?(14:00)

 頂上で記念写真を撮った後、ヒュッテでビールとお茶で乾杯し全員無事に見越へ下山。車を名頃より持帰り、再び2台の車に分乗。心地良い疲労と満足感にひたりながら帰路についた。 松原

三嶺の地図 剣山の地図
[戻る]