寒峰

1996.5.11

　出発から薄曇りの気持ちも沈みがちな空模様。しかし、山からの展望は意外にも四周の山々を望ましてくれ、峠から広がる笹原を一目見たなら、体は快適に進んで行く。久しぶりにきれいに踏み込まれた登山道を歩くような気がする。

　往路、復路とも約2時間半の行程で1520Mの落合峠から1604Mの寒峰まで大小いくつかのピークをのっこして行く間、四周の展望もきき、快適な山歩きを楽しんだ。寒峰ピークから西を見ると、トチノ日浦谷に林道が延びているのが見える。ここから谷の南斜面を上がり、尾根づたいに簡単に寒峰にとりつけそう･･･地図と照らし合わせながらそんな会話になる。

　帰路、前烏帽子を通過したあと、最後の1683M峰の北側を巻く道（エアリアマップに記載）をとることに3人の意見が一致。1683M峰の手前の小ピークを過ぎたら分岐があるはずとみていた私たちは、微かな踏み跡を見つけ巻き道とばかりに進んで行った。しかし、踏み跡は、笹を分け入った程度のもので、踏み跡などとうになくなってしまった。

　結局は1683M峰を通る尾根道を戻った。マップでは巻き道が実線で記載されているもののそれを見つけることができなかったわけである。今は、その道はなくなったんだろうか？？？？　田村