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入道山(537m)

1995.2


仏門に入ることを「入道」というが、果たしてこの山に由来しているのであろうか。ただ麓に寺がない様子から、ブッダを目指そうとする人々の決心の場であったり、心身錬磨の修験のための道場に使われていたという可能性はちょっぴり考えにくい。

この山を遠望したわけではないから確信は持てないが、坊主頭の事も「入道」と呼ぶ、と岩波の国語辞典には書いてある。

登った感じからみても、確かに山頂付近の丸みはそう呼ばせるに相応しい印象を与えよう、と思わせる。しかし丸い山というのは、県内でも四方に散らばっていて、すぐに両方の指が折れてしまうほどだ。

すなわちただ丸いだけではなく、スカッとハゲていなくてはならないのだ。

しかし今この山の天辺は、豊かな常緑の木々にフサフサと覆われていて決してハゲてはいない。火事でも起こってハゲていた時期に命名されたのだろうか。

史実も知らず勝手にこんな事を考え始めると、岬巡りならぬ堂々巡りに陥り、まさに仏門にでも入らなくてはならないことになってしまう。だからここでペンを止めることにする。

とにかく暑い日で、道は比較的歩かれている気配がした。(尾野)


情報パック
○ 最近個々人の山行が増えているが、ゆずりはに載せる感想がよせられないため、担当者のOさんが嘆いている。「個人山行の欄もあるので、どんどん提供してほしい」と0さんは語っている。
○ 県連の役員に田村さんと猪子さんが4月から加わる。活性化を狙う意味もあろうが、前例のみを踏襲するのでは、人が変わったというだけで意義は無い。あすなろの意見が通り易くなることにもなろうが、県連全体の一新に大きく期待したい。
○ 3月1日付「徳島新聞」の写角に猪子さんの「冬山」が掲載されました。おめでとう。
○ 中西さんと曽根さんが退会され寂しくなりかけていた矢先、新たに入会されようとする方もいます。せっかくの縁をいつまでも大切にしたいものです。