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三嶺〜東熊山周遊

1995.7.9


雨で予定が一週間ずれることによって、尾野著「徳島の静かなる名峰」を手にして登る最初の山となりました。

林道終点の登山口から登り始めると、間もなく鴬や名も知らぬ鳥たちの鳴き声に囲まれ、次いで蝶が日常の暑さを一気に忘れさせてくれました。

道のいたる所で、咲くコメツツジやその他の小さな花々を見て歩いている内にいつの間にか山頂の小屋へと着いていました。私にとって2度目の三嶺山頂ですが、1回目とは全く違う景観を呈していました。

三嶺の幻想的な山頂を後にして、白髪分岐を目指しました。

白髪の小屋に着いたものの、すぐには下山せずに、その時にはひたすら乾いた喉をいやしたい一心で水場へと向かいました。

水の音を頼りに道無き道を降りてゆくと、そこには小さな沢が隠れるようにありました。頭から水をかぶり、体の欲するままに飲むことができました。

白髪分岐のヒュッテを少し下ったところで昼食をとり、最後の下りへと向かいました。

大雨の後のせいか何本もの流れがあり、それを何度となく繰り返し横断し下っていきました。

ラスト10分の急登は、これで最後だと自分に言い聞かせて一息にかけ上がりました。全体で6時間弱の行程でしたが、山のいろいろな変化を楽しめるおもしろいコースでした。(井上)