[戻る]

北八ヶ岳

1992.5.5.3〜4


── 三度目の正直 ──

3回目だからきっと応えてくれよな八ツちゃん・・・そんな気持ちで小松島港から南海フェリーに乗る。高速道は意外にすいている。

横岳ロープウェイのすぐとなりのスキー場は、残雪を集めてゲレンデを作り、リフトを動かしていた。

ロープウェイの上の駅はガスの中。回りにちらほら残雪があり、坪庭を散策する観光客がたくさん乗っていた。

我々は15〜21kgのザックを背負い、重い足取りで縞枯、茶臼と縦走する。小雨と残雪の中はうっとうしい。

麦草峠からは丸山へ急登。ザックが肩にくい込む。中山へはややゆるい登りで、高見石小屋は、前々回より新しくなっていた。

雨の中黒有合平へ。テントはなく、小屋の中の人もない。雪の上にテントを張る。

天野、明本は'92.12、'94.4と2回八ヶ岳に来たが、ガスの中と大嵐の中で景色が見えず、苦行だけを強いられていたので今度こそは3度目の何とかと思うのだった。

しかし、どうも天気は味方してくれぬそぶりを見せていた。

5月4日4:30起床。天気は曇りだが雲が高い。これはもしやと期待し、アイゼン、ピッケルをもって天狗へ。

頂上は360゜の展望。北アルプスの槍、穂高、中ア、南アの山々が雲海の上に雪をまとう。八ツ当たりしなくてすんだ。

下山は唐沢鉱泉へ。ここは3年前にも下りてきた町で、岩風呂の温泉がグー。(天野)