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天狗岳(1070m)

1994.3.24



 苦手の沢を徒渉しながらの登りと、杉林の中の急登が続く。苦しいけれど高度を着実に稼いで行く。

 杉林の中で暗く見えていた空が、急に明るくなった。やっと天狗の肩に乗る。

 稜線に沿って帯状に広葉樹林が続いている。ほどなく地図上の天狗岳頂上に着く。頂上を示すものは何もない。

 そこから一担ピークを下り、南の1070m峰を目指す。おなじみの高松軽登山、小松島山の会等の標識がある。

 広葉樹の林を通して、北に塩塚峰、西に剣ノ山、工石山、南に野鹿池、東に国見山等素晴らしい眺めである。

 尾野さんと私は、もっと良く見渡そうとして石鎚神社のほこらが乗せてある岩の上を展望台にしてしまった(罰が当たりませんように)。

 登山ルートの上部沢沿いには雪がまだ少し残っていたが、頂上の林の中では、小鳥がさえずり、木の芽がふくらみ始め、春の訪れが感じられた。(小林)