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尾瀬散策

1994.5.27〜5.28



【コースタイム】
○27日 20:00 鳴門駅前からバスで出発(23人の尾瀬・谷川岳のバスツアー)

○28日 快晴
6:00 群馬県片品温泉着(洗顔・朝食・身支度)
8:30 鳩待峠着(週末は戸倉よりマイカー規制あり)
9:50 山の鼻小屋着 尾瀬が原散策
14:00 山の鼻小屋発
15:00 鳩待峠着
16:00 片品温泉着 泊


【感想】
 木道の向うに燧ヶ岳・ふりむけば至仏山・足元にミズバショウ。まさしくここでは空と山と大地が会話をしているよう。

 この地の季節の歩みは直線的ではない。遅い冬がまだどこかで足踏みしていたり、春のひざしが突然入りこんだりする。

 木道脇に残るシャーベット状の残雪、冬枯れの茶褐色の湿原から顔をのぞかせるミズバショウ、かれんな桃色のショウジョウバカマ、ヤチヤナギ、リュウキンカ、どれひとつ自己主張する色も形も香りさえもないけれど、私の心をときめかす。

 いつもの私達なら、木道の上に寝ころんで2、3時間山をながめ、流れる雲を見、今まで登った山の話をし、これから行く山の話をし、ヘタな歌の2、3曲も歌い、思い存分この地の空気を吸っただろうに、今は悲し「ツアーの身」そんなわがままはできません。

 夏がくれば思い出す・・・・・・・・・・・・。この曲で一躍有名になった尾瀬ではあるが、山の鼻小屋の土ぼこりとハイカーの喧噪でちょっぴり人間ぎらいになっている尾瀬を感じたのは、私だけだったのでしょうか。(吉田)