[戻る]

甚吉森〜西又山

1994.3.5



 ヤブ・薮・やぶ──見渡す限り。いや見渡せぬ位に茂るスズタケと苦闘すること5時間。5万分の1の地形図の上のわずか10cm にこんなにもアルバイトを強いられるとは。

 身の丈よりも高い篠竹(スズタケ)が、甚吉森から西又山を結ぶ稜線をほとんどおおう。ヴェテランの尾野、小林が猪突するも予定を阻む大苦役。

 斜面は杉の植林が大半であったがその中に一ヶ所、ブナ、ヒメシャラ、ヒノキの原生林が堂々。深い懐に含み込んで疲れを癒してくれた。悠々とした時の流れにしばし。

 しかし往路後半にも、目に顔に、手に足に猛々しくむち打つ篠竹に、弥々力をとられ、足をとられ、時間をとられて帰りの路を戻れなく。致し方なし。

 西又から高知の土居に降りようと、「阿波の1000m峰」(早田健治)の西又山の項にある道を探してみるも、例のタケちゃんに邪魔されて見つからず。

 文字通り途方に暮れるし、日も暮れる。ふと目を呉れると、下り来た西又山北東斜面は植林のため刈り上がり、明瞭な作業道が一本。

 もしや、と信じて東の谷の方に下ると南川の源流に到達。大発見(!?)。

 沢沿いの道もみつかり池ノ河谷との出合まで下り、すぐ上の林道終点にやっとたどり着いた次第。

 貴重な経験ができて全員大満足。このコースはヤブコギ本格コースとして大切にしたいところ。(天野)


あすなろ情報パック
○ついに阿波の1000m峰全山踏破あすなろ第1号の尾野さん。おめでとう! 3/13総会後、「ニュー白馬」にて祝勝会を開催予定。
○さて、あすなろ第2号は、誰の手に? がんばる小林さん。