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嫌な八ツ /八ヶ岳

1993.4.29-30


【コースタイム】
4/29 美濃戸ロ9:30──14:36行者小屋<泊まり>

4/30 小屋7:55──10:35赤岳──13:25横岳──14:30硫黄岳石室(山菜うどん¥600)──16:00赤岳鉱泉──19:13美濃戸口


【感想1】
昨年末に続いて、ここ1年で2回目の八ヶ岳であったが、またしても天気に裏切られてしまった。

美濃戸口のとっつきから小雨とガスで、気分は重い。美濃戸口山荘までは、車の入れる林道で、山荘前から南沢に入る。残雪が多く、かといって真冬のサラサラ雪でなく、半氷のようなやつで歩きにくい。

登るにつれてシュタイクアイゼンとピッケルが必要となる。行者小脇こ近づいてからは、深い雪の中に<つぼ足>で足をとられる。小屋泊まりだったので、憂欝がややいやされる。

行者小屋は、内装は新しく、泊まりの人が少なかったので快適(2食付¥6600)。

次の日は、相変わらずの天気で視界は20mもない。地蔵尾根を登るつもりが、文三郎道の横の雪のルンゼを急登。

風雨強く、赤岳頂上近くであられにたたかれた。縦走路も残雪が多く、横岳のすぐ北側ではザイルを出して、雪の急壁をトラバース。ややしょっぱい。

雨は更に強く、西から風速49m位のやつに横倒しになりそうになりながら、硫黄岳から赤岳鉱泉へと下った。

北沢から美濃戸ロヘ帰ってきた時には、空は快晴。星はキラキラで雲泥の差、いや、泥雲の差をうらやんだ。”嫌な八ツ”と思いながら、今度こそはーと、また行くぞ。(天野)


【感想2】
事前に天気予報を聞いていたので、天候はあまり期待してなかったけど、それにしても久々のひどい天気でした。

雨、霧、猛烈な風、山の悪条件をすべて兼ね備え、まるで我々の入山を怒り狂っているかのようでした。

赤岳の頂上から富士山、南アルプス、北八ヶ岳の山々をながめるという当初の計画は夢と消え、過酷な自然条件の中を何も考えず、ひたすら歩き続けるだけの山行でした。

それでも、帰ってきて連休中にあちこちの山で遭難者がでているというニュースを聞き、無事に帰ってきただけでもラッキーだったかなと自分を慰めてます。(折目)