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石堂〜矢筈〜黒笠山

1993.6.27


【コースタイム】
登山口6:00──6:35石堂神社──8:00石堂──9:00矢筈──11:08黒笠──11:46黒笠神社──13:38白井部落


【感想】
『賢者は海へ行き、聖者は山へ行く』という。我々聖者は梅雨の合間を縫って、およそ8kmの山並みを一気に駆け抜けた。

脇目も振らず憑かれたように先を急いだため、姉さんたちから批判が相次いだが、「拙いくせに面皮の厚いリーダーは瑣末な意見と聞き流し、逆に皆の非凡な実力に打たれ感心していた。

ダケモミとツガの黒々とした幹が多く立ち、終始整備されたこの路では、全く迷う恐れはなかった。ただ注意すべきは矢筈、黒笠間の岩場の通過と、さらに強いて言えば、黒笠の下りで転ばない事だ。

天辺ですれちがった徳大WV生が9人の成果に唸っていたが、このコースなら連中にも貫歩できない訳がない。

もっと各地を歩かせて、彼等の“山岳道”が熟した頃、紳士淑女をエサに“あすなろの聖者”にと勧誘しよう。

曇り空の下、未知のルートに久米会長以下体調もよく、7時間という山猿さながらのハイペースだった。

今回は久し振りに、ベテラン傍士夫妻も加わって、一段と賑わいを増した。

そういえば大滝山では、I氏が甘い恋の野外劇を演じていたようである。剛毅な山男を盲目にさせた女性の実体と、今後の行方について是非伺わねばと思っている。(尾野)