[戻る]

友内山ハイキング

1993.8.1



 最近、連続した台風4〜6号の来襲で、きっと山道が荒れているということで近場で行きやすい1000m峰を目指した。

6:00 徳島発──6:18 石井町キョーエイ──6:53 山川町四国銀行──7:32 友内橋の少し先に駐車

 7時40分発。友内川の右岸に沿って少し上る。右側に人家があり、通り過ぎ、橋の所まで来て「オカシイ」と気付く。

 いろいろ協議の結果、車道で友内神社まで行くよりルートファインディングをすべしという意見が強く、取りつく尾根を探す。

 人家の前のそれらしい地点に取りつき、杉林の作業道(?)を歩くが20mも行かない内に道は無くなり、急斜面を無理やりよじ登る。

 どんどん上に登り尾根に取りつく。そこからは道があった。竹林の中を行き、みかん畑もあり、ウバユリもたくさん咲いていた。部落が近いなと思われたら川見部落の車道に出た。カノコユリやコオニユリも見頃であった。

 8時44分川見部落着。そこからどんどん車道を行き、簡易浄水場の前を過ぎ、踊り念仏堂を左手に見て行くと鶏頭の畑が赤く美しかった。

 道端にスモモの実がたわわになっていたので味見をしていると、畑の人が「帰りに網を出しておくから好きなだけもいでいい」と言われ恐縮する。殆ど野生に近い果実は酸っぱかったが、暑さに閉口している身体にとっては快適な涼しさを呼ぶ味覚と思えた。

 舗装が切れた地点から道は悪くなり、轍が掘れている。台風の直後にひどくなったそうです。(普通車では無理)一の鳥居を過ぎてからも延々と歩いて、やっと友内神社が見えた時はホッとした。

 9時52分〜10時25分、友内神社で休憩。部落の人が大勢清掃奉仕に出てきて、草刈りやお堂の掃除に精出していた。お手洗いも、新築したてのきれいな建物があった。

 部落の人がたゆまなく手入れをしてくれているから安全な登山ができるのかと思うと、本当に感謝の念がわいた。

 友内山の登山道は、毎度お馴染みの高松軽登山会の標識があった。お堂の右手から取りつくが、植林の急登をどんどん登って行く。

 1つ目の作業小屋がある地点は、眼下に貞光川の流れ、点在する部落、吉野川、阿讃山脈まで遠望でき汗がひく思いだ。

 また、どんどんつづら折りを登って2つ目の作業小屋を過ぎると頂上は近い。

11時14分、友内山頂上。高松軽登山会の標識と鳴門岳友会がある。社もある。段々天気が崩れかけ展望はなかった。

 11時35分発。11時59分友内神社着。ここで待機した猪子さんと合流。石井と小林さんは厚かましくも、清掃作業を終えて帰路につく部落の人のワゴン車に乗り込ませてもらい、川見部落までのつもりが親切な奥さんで友内橋の駐車地点まで送ってもらう次第となった。

 それから、仲間を乗せに引き返した。1か所石井が道を間違い、小林さんに大変誘導でお世話になる羽目となったが、これもよくあることだ。

 どんどん引き返したら、皆はスモモの木の所で収穫に夢中だった。約束通り網を貸してくれていたのです。

 車の方向転換する時、小林さんの車が脱輪しそうになり、畠山氏がうまく直したが、やはり山道の狭く細い道は運転が難しいと改めて思う。

 13時、貞光警察署の前の河原でお腹一杯スイカを食べる。ヒッチハイクした車の奥さんから2個いただいたものです。

 部落の人は親切というか律儀というか、スモモもくださったし、車のお礼として差し上げた僅かな金額のお礼というつもりで、スイカをわざわざ私達に届けてくださったのです。川見部落の村人の人情の細やかさに触れることができ、心温まる楽しい山行でした。(石井)